Tetoriの使い方

Tetoriは、AIBOを使ってAIBO自身のポーズ(関節値)を収集するためのシステムです。

このソフトウェアは無保証です。本ソフトウェアの作者はソフトウェアを使用することによって生じたいかなる損害についても責任を持ちません。このソフトウェアを使用することにより、パソコンやAIBO、操作する人に致命的なダメージを与える恐れがあります。ご利用にあたっては、その危険性を十分に理解した上で、自己責任で利用するようにしてください。

Tetoriの起動

Tetoriのメモリスティックを挿入してAIBOを起動します。
AIBOが起動すると寝そべるような姿勢に変わり、AIBOの顔ランプが点灯します。

Tetoriの動作モード

最初AIBOの顔の左下あたりに^のランプが点きます。頭のスイッチを押すと、以下のようにランプの位置や形が変化していきます。

tetori1.jpg

※顔を正面から見ているので左右が逆になっています。
これはTetoriの動作モードを表しています。
Tetoriでは4脚の一つ一つを自由に動かして関節の角度を決めていきます。動作モードは、「動かす脚を決める」「姿勢を記録する」「記録した姿勢を再現する」のを切り替えるためのものです。

動作モードと機能の関係

AIBOにはディスプレイがないので、顔の表情や背中のランプによって現在の状態を表し、頭や背中のスイッチで動作を切り替えます。

動作モード 機能
左下^ 左前脚の関節値を決める
左上^ 左後脚の関節値を決める
右下^ 右前脚の関節値を決める
右上^ 右後脚の関節値を決める
赤い^^ ポーズ(4脚の関節値)を記録する
白い^^ 記録したポーズを再現する

脚の関節値を決める

顔の四隅に^のランプが点いているとき、対応する脚の関節値を決めることができます。以下の手順に従って関節値を決めてください。

脱力していない状態で脚を無理に動かすとAIBOを壊す場合があります。

  • 頭ランプで関節値を決めたい脚を選び、背中の青ボタンを押します。(脱力化)
  • 該当する脚が脱力するので、適当な角度に調整します。(調整)
  • 頭ボタンを押すとその関節値で固定され、次の動作モードに移ります。(確定)

なお、脱力した状態で背中の赤ボタンを押せば元の姿勢に戻ります。(キャンセル)

脱力した状態からもとの姿勢に戻す際は、AIBOに手指をはさまれないよう気をつけてください。

ポーズを記録する

4脚の関節値を決めたら、全体的なポーズを記録することができます。ポーズは最大5種類記録することができ、後でファイルとして取り出すことができます。

  • 赤く^^が表示されている状態で背中の青ボタンを押すと、顔の左側に●印が表示されます。

pose-r.jpg

  • 頭ボタンを押すたびに、●印が右側に移動していきます。
  • ●印は記録するポーズの格納場所を表しており、全部で5つのポーズを格納できるようになっています。
  • 適当な場所に●印を表示させ、背中の青ボタンを押せば、その場所にポーズが格納されます。
  • 背中の赤ボタンを押すと、動作モードの切り替え状態に戻ります。

記録したポーズを再現する

記録した最大5種類のポーズをAIBOにとらせることができます。全てのポーズを順々に再生することもできます。

  • 白く^^が表示されている状態で背中の青ボタンを押すと、顔の左側中央に●印が表示されます。

pose-p.jpg

  • 頭ボタンを押すたびに、●印が右側に移動していきます。
  • ●印は記録したポーズの格納場所を表しています。
  • 適当な場所に●印を表示させ、背中の青ボタンを押せば、AIBOがその場所に格納されたポーズをとります。
  • 背中の赤ボタンを押すと、動作モードの切り替え状態に戻ります。

ポーズを再生するとAIBOの脚が動きます。この際、AIBOに手指をはさまれないよう気をつけてください。

記録したポーズを他の用途に使う

記録したポーズはメモリスティックに.PSEファイルとして格納されています。メモリスティックの以下のフォルダのファイル(TETORI00.PSE?TETORI04.PSE)をPCにコピーしてDefart等で使用できる(ようにする予定です)
フォルダ位置:/open-r/mw/data/p/