Defartで簡単なプログラムを作る(3)

アクションを作る

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2つの状態を作ることができたら、アクション(矢印)でそれらを結びます。どちらから初めても構わないのですが、ここでは左の状態から右の状態へとアクションを結ぶことにしましょう。

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上の図で示したように左側の状態の黄色い四角形をクリックしてください。すると右下方向にヒゲのような線が現れます。

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この線がアクションと呼ばれるものです。

アクションは、状態と状態との結びつきによって線の色が変化します。アクションは状態を結んでいなければならないので、ちゃんと状態同士がつながっていない時には、赤色の線で描かれます。つまり、上の図ではアクションが正しく状態に結ばれていないことを表しています。

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Defartで簡単なプログラムを作る(2)

AIBOセッションの画面構成

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AIBOセッション画面は、AIBOの設定やAIBOとの通信、状態遷移図の作成などを行うためのものです。多くの機能がありますが、ここでは状態遷移図の作成に関わる部分についてだけ説明します。
画面右側には状態遷移図の一覧が表示されます。現時点では何も状態遷移図を作成していないため内容は空っぽです。
これから状態遷移図を作成していきましょう。

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Defartで簡単なプログラムを作る(1)

はじめにをお読みください。

ここでは、既にDefart/PCシステムがパソコンにインストールされていることを前提に進めていきます。
まだ、パソコンにDefart/PCをインストールしていなければ、Defart/PC v0.14インストール方法を参照してインストールを済ませてください。

状態遷移図によるプログラミング

Defartは状態遷移図という図を使ってプログラムを表現します。この状態遷移図とは、状態の移り変わりを○(丸)と→(矢印)によって表した図のことです。Defartでは、画面上に状態を配置し、マウスでそれらの状態をつなぐことで状態遷移図を描いていきます。

Defart/PCを起動する

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Defart/PCを起動すると、上記のような画面があらわれます。この画面はDefart/PCのメイン画面で、これから使うロボットや作成するプログラムを選びます。
配布した状態では、エントリ一覧にERS-7とERS-210のための項目が一つずつあります。自分の使いたいロボットの種類にあわせて、どちらかを選んでください。

新しいプログラムを追加する

プログラム一覧にはサンプル項目が一つありますが、新しいプログラムを1から作成するため、プログラム一覧の下部の(追加)ボタンを押してください。

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上のようなダイアログによって、プログラムの名前を入力するよう求められます。ここでは「test-1」のように(間にマイナス記号「-」を入れて)入力してください。

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了解ボタンを押すとプログラム一覧が上のようになります。testの左側の三角印をクリックして、下のように1の部分を選んでください。

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AIBOセッションを開く

エントリ一覧とプログラム一覧を選んで、画面右下の(セッションを開始する)ボタンをクリックすると、AIBOセッション画面が開きます。
この画面はAIBOと通信を行ったり、プログラムやデータをAIBOに組み込んだりするためのものです。

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作成したプログラムをAIBOで実行する

無線LANが使える場合はもっと簡単にできるのですが、ここでは無線LAN環境が使えない場合のやりかたについて説明します。

最初にすること

AIBOセッションを開いているなら閉じてください。そして、Defart PCのメイン画面が表示されている状態にしてください。

メモリースティックを挿入して、ドライブ文字を記録する(初回のみ)

Windowsを使っているなら、メモリースティックがどのドライブとして認識されるか調べる必要があります。
パソコンに接続したメモリースティックリーダーにメモリースティックを挿入します。パソコンがメモリースティックを認識したら、マイコンピューターを開いてメモリースティックの(DやEといった)ドライブ文字を覚えておいてください。
(この作業は初回だけ必要です。次回からは必要ありません)

Defartのシステム設定でメモリースティックドライブを設定する(初回のみ)

Defart PCのメイン画面の左下にある(システム設定)ボタンを押してください。システム設定画面が表示され、右側の一番上に(memory stick)という項目表示されるはずです。

このときボタンは押さないで下さい。どうやらWindows版のバグでエラーとなってしまいます。押してしまってエラー画面が表れたら、左上の×を押してエラー画面だけ閉じてください。

(memory stick)ボタンの右側の文字領域を全て消して、先ほど覚えたメモリースティックドライブ文字(DとかEとか)を半角文字で入力してください。そして、ドライブ文字の直後にはコロン(:)を追加して下さい。

例えば、あなたのパソコンにメモリースティックを挿入したとき、Fドライブとして認識されたなら、ここで入力するものは(F:)となります。

入力できたら、左上の×をクリックしてシステム設定画面を閉じてください。
(この作業は初回だけ必要です。次回からは必要ありません)

AIBOセッションを開く

エントリ一覧から適切なもの(使用する機種が正しければ何でも構いません)を選び、プログラム一覧で実行させたいプログラムを選んで、セッションを開始します。

MoNet設定を選ぶ(初回のみ)

AIBOセッションを開くと、視覚設定や首モーション、MoNet設定が空欄のままになっています。視覚設定や首モーションは後で設定するとして、AIBOの動作に必要なMoNet設定を選んでおきます。
(MoNet設定)のボタンを押すと、メニューがあらわれて1つだけ選択できるようになっています。これを選んでください。

なお、MoNet設定は一度設定をAIBOに書き込めば、以後MoNet設定自体を修正しない限り次回以降何もしなくて構いません。

メモリースティックに書き込む

いよいよプログラムを(初回ならMoNet設定も)メモリースティックに書き込みます。
まず、右下の(メモリースティック書き込み)ボタンを押してください。このとき初回なら、まず、メニューの下から2番目の「MoNet設定を書き込む」を選んでください。
次に、もう一度(メモリースティック書き込み)ボタンを押して、「プログラムを書き込む」を選んでください。これで完了です。

不幸にも、「メモリースティックを挿入してください」とメッセージが表示されたなら、AIBO用のメモリースティックを挿入していないか、あるいは、メモリースティックドライブの設定が不完全です。後者であれば一番最初に戻って設定をやりなおしてください。

「違うロボット用のメモリースティックです。…」と表示されたら、たぶんAIBOセッションで選んだエントリ一覧の項目が間違っています。いったんAIBOセッションを閉じて、正しいエントリ一覧の項目を選んでください。

メモリースティックを抜く

メモリースティックに限らず多くの外部記憶装置では、遅延書き込みを行っています。つまり、今、データを格納したとしても、メモリースティックには何も書き込まれていないかもしれないのです。
もっとも安全な方法は、タスクバーの右側の通知エリアにある「ハードウェアの安全な取り外し」を選んで、メモリースティックリーダーを取り外すことです。

プログラミングの前に

DefartはAIBOのプログラムを作るシステムですが、普通のプログラム言語とはちょっと違います。
というのも、普通のプログラム言語が文字でプログラムを作るのに対して、Defartでは円を矢印で結んでプログラムを作るものだからです。

なぜこんなシステムになっているかというと、AIBOの標準的なプログラム環境であるC/C++言語でAIBOのプログラムを作るのは、かなり大変なことだからです。
Defartは出来る限り容易にプログラミングを始められるように、図形を使ってプログラムを作れるようになっています。

図形というとフローチャートを想像するかもしれませんが、Defartで使っているしくみはもっと単純なものです。単純なものなので誰でも使いかたをすぐに覚えることができます。フローチャートのように「四角形と平行四辺形はどう違うんだっけ?」とか考えなくて良いのです。Defartでは図形は円だけで、あとは円を矢印でつなぐだけです。

もちろん、単純だから即簡単という訳でもありません。しくみが単純なもの故に、複雑に組み合わせると訳のわからないものが出来上がってしまって、理解もできなくなってしまうのです。
また、ロボットプログラミングならではの難しさもあります。頭の中ではうまくいくことも、実際にロボットにやらせてみると、思わぬトラブルが発生してうまくいかなくなるものです。

そういったことを全てひっくるめて手軽に体験できるのがDefartの良さかもしれません。ぜひDefartを使って、プログラミングの楽しさや奥深さを体験していただければと思います。