プログラミングの前に

DefartはAIBOのプログラムを作るシステムですが、普通のプログラム言語とはちょっと違います。
というのも、普通のプログラム言語が文字でプログラムを作るのに対して、Defartでは円を矢印で結んでプログラムを作るものだからです。

なぜこんなシステムになっているかというと、AIBOの標準的なプログラム環境であるC/C++言語でAIBOのプログラムを作るのは、かなり大変なことだからです。
Defartは出来る限り容易にプログラミングを始められるように、図形を使ってプログラムを作れるようになっています。

図形というとフローチャートを想像するかもしれませんが、Defartで使っているしくみはもっと単純なものです。単純なものなので誰でも使いかたをすぐに覚えることができます。フローチャートのように「四角形と平行四辺形はどう違うんだっけ?」とか考えなくて良いのです。Defartでは図形は円だけで、あとは円を矢印でつなぐだけです。

もちろん、単純だから即簡単という訳でもありません。しくみが単純なもの故に、複雑に組み合わせると訳のわからないものが出来上がってしまって、理解もできなくなってしまうのです。
また、ロボットプログラミングならではの難しさもあります。頭の中ではうまくいくことも、実際にロボットにやらせてみると、思わぬトラブルが発生してうまくいかなくなるものです。

そういったことを全てひっくるめて手軽に体験できるのがDefartの良さかもしれません。ぜひDefartを使って、プログラミングの楽しさや奥深さを体験していただければと思います。