Defartネットワーク設定

既に/OPEN-R/SYSTEM/CONF/WLANCONF.TXTが設定済みの場合

OPEN/Rのサンプルなどで既にネットワーク環境がうまく働いている場合、defartによるネットワーク設定はほんの少しです。

ただし、この場合は、AIBOセッションのメモリースティック書き込みで「全ての設定を書き込む」や「ネットワーク設定を書き込む」を行うと設定が上書きされてしまうので気を付けてください。

設定済みの場合には、WLANCONF.TXTに設定したETHER_IPの内容が必要になるので控えておいてください。

AIBOとネットワーク的に接続できるかチェックする

  1. AIBOを起動します。
  2. Windowsならコマンドプロンプトを起動します。
  3. 「ping IPアドレス」と入力してEnterを押します。このとき、IPアドレスには控えておいたETHER_IPの内容を指定します。(例:ping 192.168.254.51)

以下のようになればOKです。

PING 192.168.254.51 (192.168.254.51) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.254.51: icmp_seq=1 ttl=150 time=0.255 ms
64 bytes from 192.168.254.51: icmp_seq=2 ttl=150 time=0.258 ms

終わらせるにはCtrl-Cを押して停止させてください。

Squeak.exeの置き換え

squeakland.orgで公開されているSqueak VMを使う場合、ネットワーク接続で不具合が発生します。

具体的にはAIBOセッションを開くと、一定時間Squeakが無反応になってしまいます。この場合は、ALT+.(ピリオド)を押してSqueakを停止させ、AIBOセッションの画面を閉じてください。

不具合を発生させないようにするVMを下からダウンロードして、インストールしたものと置き換え(上書きし)てください。
Squeak.exe
もちろん置き換えの前には起動していたSqueakを終了させてください。

システム設定を行う

  1. Defartを起動したら左下の(システム設定)ボタンをクリックします。するとDefartConfiguration画面が表れます。
  2. 左上で現在使っている設定(たぶんdefaultでしょう)のボタンを押します。
  3. IP addressの右側をクリックして、先ほど控えておいたWLANCONF.TXTのETHER_IPの内容を半角で入力してください。
  4. その他の項目は何も入力しなくて構いません。
  5. 画面右上の(Save…)を押して、ダイアログにて了解を押してください。
  6. 画面右上の(Start)を押して、DefartConfiguration画面を閉じてください。

エントリを変更する

AIBOセッションを開いているときは閉じてください。

  1. エントリ一覧から自分が使っているAIBOのエントリを選びます。
  2. 左下で(修正)ボタンを押し、「エントリIDを修正する」を選びます。
  3. 「エントリ番号を入力してください」のダイアログで、先ほど控えたETHER_IPのアドレスのうち、最後のデジットの数値を指定してください。
  4. 数字をクリックして直接入力したときは、Enterを押して確定させてください。
  5. 了解を押してください。

以上で設定は終わりです。

AIBOと接続できるかテストする

AIBOを起動して、臥せの状態になることを確認してください。プログラムが起動してしまっても構いません。

  1. エントリ一覧からエントリを選び、プログラム一覧から適当なプログラムを選びます。
  2. (セッションを開始する)を押してAIBOセッション画面を開きます。
  3. 1?5秒以内に赤いバーが青いバーになれば、AIBOと無線接続ができるようになっています。
  4. 赤いバーがあらわれず、AIBOセッションが反応しなくなったときは、Squeak.exeが上でダウンロードしたものになっているか確認してください。
  5. 赤いバーがあらわれず、AIBOセッションが普段どおり使える場合には、DefartConfigurationの設定か、エントリIDが間違っています。このとき、AIBOセッション画面の左上3行目のIPアドレスの内容が、WLANCONF.TXTのETHER_IPに入力したものと同一か確認してください。